■ 準備するもの

表布・・・C&S オリジナル圧縮ウール ブラックウォッチ
110cm幅
1m 70cm(90・100)
1m 80cm(110)
2m 40cm(120・130)
 150cm幅の場合は、 1m30cm(90・100)、 1m40cm(110)、1m70cm(120・130)

<その他お勧めの生地>
ウール・もしくはウール混紡の生地でしっかりとした厚みのあるもの。(モッサ、ブークレイ、ビーバークロスなど)
お子さまが着られるものですので、軽めの生地がいいと思います。


接着芯・・・90cm幅 90cm

ボタン・・・直径2.5cm 3個






■ パターンを準備します

----------------
パターンの選び方
----------------
付属の実物大パターンの中から、お子さまのサイズにあったパターンを選びます。
通常、子どものパターンは身長を基準にして選びますが、お子さまの体型に合わせてサイズを調整してあげてください。
 例えば、身長120センチ、華奢な体型のお子さまには、120センチサイズではなくあえて110センチサイズを選んで
 着丈と袖丈をそれぞれ必要に応じて伸ばしてみる・・・など比較的簡単なパターンの補正でお子様の体型により合った
 サイズに調整することができます。






---------------
写しとるパターン
---------------
付属の子供 実物大パターン/D面の 「24」 と数字の書いてあるパターン合計7枚
* 前身頃
* 後ろ身頃
* 後見返し
* 袖
* 表衿
* 裏衿
* ポケット

 パターンは、外側の線だけでなく、「前身頃・袖・ポケット」などといった型紙の名称や、
 「ボタンの付け位置」「サイズ」「中心線・わ」「ノッチ」「地の目」などなど、すべての情報を写しとっておきましょう。
 きちんとしたパターンを作っておくと、後々の作業効率がぐっとUP!します。









■ 地直しをしましょう

ウールは、木綿や麻のように「ざぶっと生地全体を水に通す」という地直しの方法ではなく、
生地をほんのりと「湿らせてアイロンで整える」という方法で地直しをします。
まずは 霧吹き と 大きなビニール袋(45リットルのゴミ袋のようなものがGOOD)、アイロンを準備します。





地直しの仕方はtopicsの「縫い始める前にしておきたい下準備」 の「ウールや化繊の地直しの仕方」でも
ご紹介しています。ぜひ一読しておいてくださいね。












■ パターンを配置しましょう
---------
置 き 方
---------
下図のように生地の耳と耳を合わせてたたみ、パターンを配置しましょう。
大柄なチェックなどは柄あわせをするとすっきりとした仕上がりになります。










ブラックウォッチなどチェックの生地、中でも大柄のチェックは丁寧に柄あわせをすると柄の魅力が最大限にいかされ、
仕立て栄えしたワンランク上の仕上がりになります。そこで初心者の方でも比較的簡単に柄あわせできる方法を
ご紹介いたします。

















■ 縫い代をつけましょう
----------------
縫い代をつけます
----------------
パターンが配置できたら、上図、もしくは88ページの「裁ち図」を見ながら、寸法どおりにチャコで縫い代をつけます。
特に指定されていない部分の縫い代は1cmですが、ロックミシンが得意でない方やざっくりとした織りなど
縫い代がほつれやすい生地を使用の方は縫い代を必要に応じて増やしてもいいと思います。

 裁断の仕方について詳しくはtopicsの 「裁断の仕方」 を参考にしてくださいね。









■ 裁断しましょう
---------‐
裁断のコツ
----------
パターンを配置し、縫い代線がひけたら裁断をします。
後身頃の「わ」が、しっかりと生地の「わ」の部分に合わせられているかを、もう一度確認をしてから、
はさみを入れましょう。裁断中は、はさみが動かしやすいように生地の周りを移動しながら各パーツを裁っていきます。
パターンを配置した生地はなるべく動かさず、はさみの下の刃を机に滑らせるように添わせ、生地がはさみで高く持ち
上がらないようにするのがポイントです。衿ぐり・袖ぐりのカーブしている部分など1度で切りにくいところは、
少し大きめに荒裁ちをしてから裁断してもいいでしょう。









■ 接着芯をはりましょう

前見返し(2枚)、後見返し、表衿、裏衿、ポケット口(2枚)に接着芯を貼りましょう。
 接着芯の貼り方、よくあるトラブルの解消法などtopicsの 「接着芯について」 で詳しくご紹介しています。
 接着芯を初めて扱われる方はぜひ参考にしてくださいね。

コートを仕立てるような厚手の生地には、中〜中厚手の接着芯がお薦めです。
中でも横地にストレッチのきく朱子織りの接着芯は硬すぎず、柔らかすぎず、適応範囲が広い種類だと思います。
接着芯は種類が多くその違いがわかりにくいので、悩んでしまったときには表に使用する生地を見せながら
お店の方に相談に乗ってもらいましょう。











■ 印をつけましょう
-------------------
出来上がり線の印つけ
-------------------
裁断と芯貼りができたら、チャコやチャコペーパー&ルレットなどを使って印つけをしていきますが
ウールの生地の中にはチャコペーパーで印の付きにくいものもあります。
そういった場合は、必要最低限の印を切りじつけでつけて対応します。

 特にしっかりと印の入れておきたいものは以下のパーツ(濃い色の印)です。







更にミシンで縫うときはステッチ定規やミシン台(下画像参照)についている定規を利用して縫いましょう。
最小限の印でも、縫い代の幅を一定にして縫うことができます。



















■縫い代をかがりましょう。

前後身頃の肩と脇、袖下の縫い代をロック(ジグザグ)ミシンでかがりましょう。













■ポケットを作りましょう。

ポケットの周りをロックミシンでかがり、図のように折って前身頃につけましょう。












■身頃の肩を縫いましょう。

前後の身頃を中表に合わせて、肩を縫います。











■見返しの肩を縫いましょう。
----------------------
見返しの肩を縫いましょう
----------------------
前後の見返しを中表に合わせて、肩を縫います。










縫い代を割ってアイロンで押さえ、下図のようにカットします。









---------------------
端をかがり、縫いましょう
---------------------
見返しの端をロック(ジグザグ)ミシンでかがり、端を折ってミシンで縫います。















■見返しに表衿をつけましょう。

見返しと表衿を中表に合わせて縫います。












■身頃に裏衿をつけましょう。

身頃と裏衿を中表に合わせて縫います。























■身頃と見返しを中表に合わせて縫いましょう。

前端から衿周りにかけてはひと続きに縫うことができません。
左前端 → 衿周り → 右前端 の順番で3段階に分けて縫い合わせていきましょう。
衿や、衿つけ止まり付近はよりきれいに仕立てたい部分でもありますので、軽くしつけをしておくことをお薦めします。
(しつけ糸は生地の厚みにもよりますが、2本どりにするとよりずれにくくなります。)












































■身頃と見返しを表に返し、衿の縫い代を中とじしましょう。

身頃と見返しを表に返します。
表に返したら、衿と前端を下のようにアイロンで整えてみてください。













次に前端から衿周りにステッチをかけます。生地がよれないように少し細かめにまち針を打つか、
ざくざくと(大雑把でもOK!)しつけをかけてからステッチを入れましょう。
続いて、下図のように身頃を置いて後ろ見返しをめくり、衿ぐりの縫い代(後ろ身頃の衿ぐりの縫い代と
後ろ見返しの衿ぐりの縫い代を合わせて)をしつけ糸で中とじします。










「中とじ」・・・聞きなれない言葉でなんだろう?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
「中とじ」とは、ずれたり浮いたりしやすい部分の表布と裏布を軽く一体化させるために
縫い代同士をしつけ糸で縫い合わせる作業のことを言います。
表布にひびくことのないように、ゆるめに縫い合わせるのがポイントです。
















■身頃と見返しに押さえミシンをかけましょう。

前見返しの一部と後ろ見返しを身頃に縫いとめます。
ちょっぴり面倒ですが、まずはしっかりと下準備をしてから押さえミシンをかけましょう。
この下準備を省略してしまうと着用したときに衿(特に下衿がうまく返らず)が立ち上がったような状態になってしまいます。










下準備が完了したら、見返しに押さえミシンをかけましょう。
















■身頃に袖をつけましょう。

身頃と袖を中表にして縫い合わせ、縫い代をかがります。
縫い代を身頃側へ倒してアイロンで押さえ、表からステッチをかけます。

















■身頃の脇と袖下を縫いましょう。

身頃と袖を中表に合わせて、袖下から脇にかけて一続きに縫いましょう。
縫い終えたら、縫い代をアイロンでしっかりと割っておきます。















■袖口をまつりましょう。

袖口を出来上がりに折ってまつり(手縫い)ます。まつり縫いが苦手な方やロックミシンをお持ちでない方は、
裁断時に袖口の縫い代を1cm多めにとっておいて三つ折にしてミシンで縫ってもOKです。
















■身頃の裾(すそ)を縫いましょう。

身頃の裾をロック(ジグザグ)ミシンでかがり、ミシンで縫いましょう。















■ボタンホールをあけてボタンをつけましょう。

ミシンのアタッチメントや機能を使ってボタンホールをあけましょう。

---------------------
ボタンホールを作る位置
---------------------









-------------
ボタンのつけ方
-------------
ウールのコート地などは生地に厚みがありますので、ボタンは下のように足を作るようにつけましょう。















見返しの端と裾をバイアステープでくるんで処理をすると、出来上がりがワンランクアップします。
特にロックミシンをお持ちでない方の中には縫い代の処理に少し頭を悩ませたりすることもあるのでは
ないでしょうか。少々手間はかかりますが柄物のテープを使えばアクセントになったり、
お子様の好きな色、好きな柄の生地でバイアステープを作ってつけてあげるなど、
製作の中の1つの楽しみと考えてみると、案外作業の手間も気にならなくなると思います。







バイアステープを使う場合、裁断のときにつける縫い代の寸法が2つ変わります。
押さえミシンがかかる位置をバイアステープを使用しないで作る場合と、ほぼ同じ位置にしたいので
縫い代の幅を操作しています。








上に戻る

トップページへ戻る
© CHECK&STRIPE All rights reserved.