2011.11.07 初版及び2刷をお買い上げくださいましたお客さまへ
 
「L-1 キッズキルティングジャケット」に関して、型紙の切り込み止まりのサイズ表示が逆になっておりました。
正しいサイズ表示はこちらをご覧くださいませ。心よりお詫び申し上げます。
 








■ 準備するもの


表布は軽くて温かなキルティング生地を使用します。
CHECK&STRIPEでもリバティプリント、コットン、ウール、コーデュロイ、タフタ・・・
さまざまな生地のキルティング生地をご用意しています。
別布はオリジナルフレンチパイルという少し厚みのあるニット生地を使用しています。
生地の表面が起毛していて見た目にも温かな生地です。
他にウールやフリース生地なども温かくてお薦めです。
メートラインは縁どり用のテープのことです。幅を3センチと記していますが
厳密に測りますと3.2センチほどの幅があります。













※キッズサイズのライナーは生地幅が170センチなくても大丈夫です。
1番大きな130センチサイズのものでも、生地幅120センチあれば上記の長さでお作りいただけます。






■ パターンを準備します

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パターンの選び方
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p.94ページに記載している出来上がり寸法を参考にパターンのサイズを選びましょう。
大人用はバスト寸法を基準に、子ども用は身長を基準にサイズを選びます。

このキルティングジャケットは中にライナーをつけられる作りになっています。
大人用の出来上がり寸法を見てみると、バストにプラスされているゆとりは各サイズで約14センチ前後ですが
ライナーをつけたときはその厚み分だけジャケットの中が少しタイトに感じられることもあるかと思います。
バスト寸法がギリギリの場合で、少しゆったり目に着たい方はサイズアップを検討されてもいいかもしれません。

基本的なパターンの写し方については、topicsの「縫い始める前にしておきたい下準備について」の
ページで詳しくご紹介していますので参考になさって下さいね。









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写しとるパターン
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サイズが決まったらパターンを写します。

* 前身頃
* 後ろ身頃
* 袖
* 衿(表衿、裏衿とも同じパターンを使用します)
* ポケット
* ライナー前身頃
* ライナー後ろ身頃
* ライナー前見返し
* ライナー後ろ見返し
* 持ち出し(長方形の単純な形なので大きさを見て自分でパターンを引きます)   の計10枚


 パターンは、外側の線だけでなく、「前身頃・袖・持ち出し・見返し」といった型紙の名称や、
 「サイズ」「地の目」などすべての情報を写しとっておきましょう。

 ライナーのパターンは脇線でつき合わせたものを作ります。









■ 地直しをしましょう

完成後、ホームクリーニングでお手入れされるのであれば、キルティング生地、ライナー用生地ともに裁断前に
水通ししましょう。特にライナー用にお薦めしたフレンチパイルはニット生地に分類されますので、
必ず水通しをして、丁寧に整えて乾燥してから仕立てて下さいね。




CHECK&STRIPEでは、多くの種類のキルティング生地を取り扱っています。
すべてのものに関してお調べはできませんでしたが、数種類のキルティング生地について
実際に水通しをしてその縮み方について調べてみました。

オリジナル水玉キルティング・・・ 縦横ともにほとんど縮みはありませんでした

リバティプリント×ポリエステルタフタ・・・ 縦横ともにほとんど縮みはありませんでした

リバティプリント×フレンチコーデュロイ ・・・ 幅で約1センチの縮み、縦地に1メートルにつき約0.5〜0.8センチの縮みあり

リバティプリント×リネン ・・・ 幅で約0.8センチ、長さで1メートルにつき約0.5〜0.7センチの縮みあり

という結果が出ました。

フレンチコーデュロイとリネンが使用されているキルティング生地は地直しされた方が無難だと思います。
また、お店で実際に巻物になっているキルティングをカットしていて気がついたこともあります。
それはものによっては、長い時間、巻物になっているせいか若干のゆがみが生じてしまっているものや
コーデュロイを使用しているものなどの中には、部分的に毛並みがつぶれてしまったりしているものもあったりすることです。
(特に巻き芯に近い部分はゆがみ、毛並みのつぶれ等が多くみられます)

流通段階でどのような状況におかれた生地であるか把握することは難しく、
お一人お一人手に取られた生地の状況は違うこととは思われますが、
ホームクリーニングでお手入れを予定されていらっしゃる方は、
やはりお仕立ての前に一度水通しをされた方がよろしいのではないかと思います。。

キルティング生地を水通しする時には、お手数でもキルティングステッチがほどけてこないように
生地の切り口をロックミシンでかがるか、ミシンで押さえておいて下さいね。
お洗濯用のネットに入れ、1〜2時間の水に付けた後、1〜3分軽く脱水します。
平らなところで、生地のしわを丁寧に伸ばして、ゆがみを整えてから干しましょう。

乾いたときに、表面に目立つしわがある場合、キルティング綿をつぶさないようにアイロンをかけて地直しの完了です。














■ パターンを配置しましょう
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置 き 方
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まずは生地を縦に二つ折りにして、片側に「わ」を作ります。
生地がゆがまないように広いスペースをとって作業を行って下さいね。














■ 縫い代をつけましょう
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縫い代をつけます
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パターンが配置できたら、上図もしくは94ページの「裁ち図」を見ながら、寸法どおりにチャコで縫い代をつけます。
前身頃の前と裾、後ろ身頃の裾、袖口、表衿の外側、ポケット口はメートラインでくるみますので縫い代をつけずに裁断します。
また、持ち出し布は上下の表示をしておくと間違いがありません。

 裁断の仕方について詳しくはtopicsの 「裁断の仕方」 を参考にしてください。

 キルティング生地は布端から少しずつステッチがほどけてきます。
 裁断し終えたら、必要以上に触らず、素早く仕立てていきましょう!






■ 裁断しましょう
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裁断のコツ
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パターンを配置し、縫い代線が引けたら裁断をします。

裁断中は、はさみを動かしやすいように生地の周りを移動しながら各パーツを裁っていきます。
パターンを配置した生地はなるべく動かさず、はさみの下の刃を机に滑らせるように添わせ、
生地がはさみで高く持ち上がらないようにするのがポイントです。
袖ぐり、衿ぐり布のカーブ部分は一度で裁断しにくければ少し大きめに荒裁ちをしてから裁断してみて下さいね。








■ 印つけについて

裁断し終えた生地に印をつけたいところですが、作業中どうしてもステッチがほどけてきてしまいますので
ノッチに小さく切り込みを入れたら、後はステッチ定規やミシン台(下画像参照)についている定規を利用して縫っていきましょう。


















■ライナーを作りましょう

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縫い代をかがりましょう
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ライナーの肩と袖ぐりの縫い代をロック(ジグザグ)ミシンでかがりましょう。











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肩を縫いましょう
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肩を縫いましょう.。
縫い終えたら、縫い代を割ってアイロンで整えます。












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前端と裾、袖ぐりを折りあげましょう
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前端と裾を三つ折りにしてミシンで縫います。
続いて袖ぐりを折ってミシンで縫います。











ライナーの前端と裾の角部分は額縁仕立てにして、厚みをすっきりと仕上げてみましょう。














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見返しの肩を縫いましょう
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見返しに接着芯を貼り、肩を縫います。
縫い終えたら縫い代を割ってアイロンで整え、外側の布端をロック(ジグザグ)ミシンでかがります。
















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見返しをライナーの身頃と縫い合わせましょう
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見返しとライナーの身頃を中表に合わせて、衿ぐりをミシンで縫います。
縫い終えたら、カーブがきつくてつれそうな所に切り込みを入れます。














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見返しを表に返しましょう
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見返しを表に返してアイロンで整え、肩と前端をミシンで押さえます。













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ボタンをつけましょう
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ライナーのボタン付け位置にボタンをつけます。


















■ポケットを作り、身頃につけましょう

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ポケット口にメートラインをつけましょう
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ポケット口にメートラインをつけ、縫い代をかがります。
メートラインの付け方は以後も全て(2〜4の手順)同じ縫い方になります。




















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身頃にポケットをつけましょう
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前身頃のポケット付け位置にポケットをつけます。
























■後ろ身頃にスリットあきを作りましょう

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持ち出しを準備しましょう
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持ち出しの端をロック(ジグザグ)ミシンでかがり、出来上がりに折ります。














持ち出しの準備ができたら、下図のように後ろ身頃のスリット位置にミシンで印をつけましょう。











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スリット位置に持ち出しをつけましょう
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切り込み部分をメートラインで縁どりしましょう
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切り込み部分を大きく開いて、メートラインと縫い合わせましょう。
メートラインの縫い方は、ポケット口と同じです。
まずは下図のように中表にして合わせ、端から0.2センチのところをミシンで縫います。













































■身頃と袖を縫い合わせましょう

前後身頃を中表に合わせ肩を縫い合わせます。
続いて身頃と左右の袖を縫い合わせます。
























■衿を作りましょう

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衿を作りましょう
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まずは粗裁ちした裏衿から、衿に使用する表布だけをほどき取り、表衿と合わせて衿を作ります

















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衿をつけましょう
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■身頃の縁どりをしましょう

ボタンループをはさみながら身頃の縁どりをします。
キッズ用はサイズが多く混同してしまうため、パターンにループ付け位置がついていません。
下図のようにライナーを出来上がりに合わせて、まち針などでループをつける位置に印をつけます。
最後の縁どりは少し手間ですが、しつけをかけてから縫うと、とてもきれいに仕上げることができます。
頑張ってみて下さいね。





















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