40ページのショートパンツ 、20ページのクロップドパンツ&くるぶし丈パンツは、
パンツ丈は違いますが全ての工程で作り方は同じです。
今回のレッスンではこれらの3つのパンツの作り方をご紹介していきます。






■ 準備するもの

表布はパンツ丈によって、少しずつ用尺が異なります。
表布以外の材料(接着芯など)はすべてのパンツに共通に必要なものです。


* 表布・・・コットンやリネンなどの中〜厚手ぐらいの生地がお薦めです。








* 接着芯・・・少々

* 伸び止め接着テープ・・・1センチ幅 / 40センチ

* ゴムテープ・・・ S=66センチ ・ M=71センチ ・ L=76センチ

* カギホック(大)・・・1組

* エフロンファスナー・・・長さ20センチ / 1本









■ パターンを準備します

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パターンの選び方
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64〜66ページに記載している出来上がり寸法を参考にパターンのサイズを選びましょう。
通常、パンツのサイズはウエストとヒップの大きさを基準に選びます
今回ご紹介する「クロップドパンツ」と「くるぶし丈パンツ」は前パンツのウエスト部分に
タックの入ったデザインですので、ヒップ周りは比較的ゆったりした着用感となっています。

基本的なパターンの写し方については、topicsの「縫い始める前にしておきたい下準備について」の
ページで詳しくご紹介していますので参考になさって下さいね。





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写しとるパターン
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サイズが決まったらパターンを写します。

* 前パンツ
* 後ろパンツ
* 脇布
* 袋布
* ウエストベルト
* 前あき見返し
* 前あき持ち出し

* ベルト通しは、長方形の単純な形なので寸法を見て自分でパターンを引くか生地に直接チャコなどで線を引く直裁ちします。


 パターンは、外側の線だけでなく 「前パンツ・前あき見返し・袋布」といった型紙の名称や、
 「サイズ」「地の目」「合印」などすべての情報を漏らさず写しとっておきましょう。


 実物大パターンでは、ポケットの袋布と脇布は重なった状態で書かれていますので
 下図のようにそれぞれを1枚ずつ写し取って下さい。















■ 地直しをしましょう

裁断の前に水通ししましょう。
地直しの仕方はtopicsの「縫い始める前にしておきたい下準備」 の 「綿麻素材の地直しの仕方」で
詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。















■ パターンを配置しましょう

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置 き 方
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まずは生地を縦に二つ折りにして、片側に「わ」を作ります。
生地がゆがまないように広いスペースをとって作業を行って下さい。





今回作っている3種類のパンツのように、「裾に向かって細くなっているシルエット」のパンツの裾は
縫い代の付け方にポイントがあります。このポイントをしっかりと押さえて縫い代をつけないと
パンツの裾がつれた状態に仕上がってしまいますので、注意しながら縫い代をつけてみて下さいね。





















































■ 縫い代をつけましょう
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縫い代をつけます
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パターンが配置できたら、上図もしくは64ページ・66ページの「裁ち図」を見ながら、指示どおりにチャコで縫い代をつけます。

 ベルト通しは縫い代は必要ありません。
 裁断の仕方について詳しくはtopicsの 「裁断の仕方」 を参考にしてください。






■ 裁断しましょう
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裁断のコツ
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パターンを配置し、縫い代線が引けたら裁断をします。

裁断中は、はさみを動かしやすいように生地の周りを移動しながら各パーツを裁っていきます。
パターンを配置した生地はなるべく動かさず、はさみの下の刃を机に滑らせるように添わせ、
生地がはさみで高く持ち上がらないようにするのがポイントです。
パンツの股ぐり部分は一度で裁断しにくければ、まずは少し大きめに荒裁ちをしてから
あらためて正確に裁断してみて下さいね。







■ 印つけについて

裁断ができたらチャコやチャコペーパーなどを使って印をつけます。
ノッチのある場所には、その部分の縫い代に小さく切り込みを(縫い代の端から約0.2センチぐらい)入れておきます
ベルト布は特に印をつける箇所が多いですが、「左右の前端・後ろ中心・脇」の印は特に忘れないように
つけて置いて下さいね。


必要な印を入れたら後はステッチ定規やミシン台(下画像参照)についている定規を利用して縫っていきましょう。













■各パーツの下準備をしましょう

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接着芯を貼りましょう
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前あき持ち出しと前あき見返しに接着芯を貼ります。












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伸び止め接着テープを貼りましょう
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前パンツの股ぐりとポケット口に伸び止め用の接着テープを貼ります。












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パンツの股ぐりの縫い代を始末しましょう
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前後のパンツの股ぐりの縫い代をロック(ジグザグ)ミシンでかがります。












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ウエストベルトの縫い代を折りましょう
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ウエストベルトの下端を折って、アイロンで折り線をつけておきます。













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パンツの裾を折りましょう
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前後のパンツの裾を三つ折りにして、アイロンでしっかりと折り線をつけておきます。
















■脇ポケットを作りましょう

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各パーツの名前
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ポケットを組み立てていく前に、まずは各パーツの名前をしっかりと覚えましょう。
本の作り方では、パンツ・脇布・袋布の3つのパーツは全て同じ生地で裁断していますが
ここでは一目でわかりやすいよう、パーツごとに生地を変えています。












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パンツの袋布を縫い合わせましょう
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前パンツと袋布を下の写真のように中表に合わせて、ポケット口を縫います。












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ポケット口にステッチをかけましょう
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下の写真のように袋布を表に返して、ポケット口にミシンでステッチをかけます。














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袋布と脇布を縫い合わせましょう
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下の写真のように、前パンツと縫い合わせた袋布に脇布を中表になるよう合わせ
ポケットの袋になる部分をミシンで縫います。



















■パンツのタックをたたみましょう

前パンツのウエスト部分にあるタックをたたんで、ミシンで仮止めします。
後で、ほどかなくていいよう、出来上がり線よりも内側にかけるとGOOD!です。















■パンツの股ぐりを縫いましょう

左右のパンツを中表に合わせて、下図のように股ぐりを縫います。
前パンツはあき止まりまで縫い合わせて、同じくあき止まりまで縫い代をアイロンで割っておきます。
後ろパンツは股ぐりを全て縫い、縫い代も全て割っておきます。














■前あき見返しの端をかがりましょう

下図のように前あき見返しの端を、ロック(ジグザグ)ミシンでかがって始末します。















■パンツの前あきに見返しをつけましょう

左パンツの前あき部分に、前あき見返しを中表に合わせてミシンで縫います。



















■前あき持ち出しを作りましょう

前あき持ち出しを下図のように縫って表に返し、縫い代をロック(ジグザグ)ミシンでかがります。















■ファスナーをつけましょう

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持ち出しにファスナーを縫い止めましょう
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ここからは、ミシンの押さえ金を片押さえ(ファスナー押さえ)に替えて縫います。
下図のように前あき持ち出しにファスナーを合わせ、ミシンで縫い止めます。













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持ち出しをパンツにつけましょう
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まずは左パンツの前あきを0.2センチ出して、アイロンでしっかりと折り線をつけましょう。
この0.2センチが左右の前あき部分の重なり部分となり、着用したときにファスナーが見えにくくなります。
出来上がりの重要なポイントになりますので丁寧に作業を行って下さいね。



















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前中心にしつけをかけましょう
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しつけ糸を使って、前パンツの前中心を縫い止めます。













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ファスナーを見返しに縫い止めましょう
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下図のようにファスナーと見返しを合わせ、ミシンで縫います。
左パンツはよけて、見返しだけに縫い止めます。















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左前パンツと見返しを縫い止めましょう
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左前パンツに前あき見返しを縫い止めます。



















■持ち出しと左パンツを縫い止めます

よけていた持ち出しを元に戻して整え、左パンツと持ち出しを縫い止めます。
ミシンは上で縫い止めた見返しの下部分の縫い目に重ねて縫います。

















■パンツの股下と脇を縫いましょう

下図のように前後のパンツを中表に合わせ、股下と脇をミシンで縫います。
縫い終えたら縫い代をロック(ジグザグ)ミシンでかがります。















■裾をあげましょう

下準備でつけておいたアイロンの折りぐせをガイドに、裾を三つ折りにしてミシンで縫います。















■ウエストベルトをつけましょう

パンツとウエストベルトを中表に合わせて、ウエスト周りをミシンで縫います。






























■ベルト通しをつけましょう

下図のようにベルト通しを作り、パンツに縫いとめます。
















■ベルトリボンを作りましょう

ベルトリボンを下図のように中表に折り、ミシンで縫います。
リボンの中央あたりは、表に返すのに必要ですので約12センチほど縫い残しておきましょう。
縫い終えたら角の部分を切り落とし、ミシン線上で折ってしっかりとアイロンで整えてから
表に返すと、角や縫い合わせた部分がとてもきれいに仕上がります。





















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