■ 準備するもの

C&Sオリジナルハーフリネン ひよこ・大
110cm幅 S・M=220cm、 L=270cm
 150cm幅の生地を使用する場合はS・M=190cm、 L=200cm

 ワンピースとして一枚でさらりと着用するには、ある程度の厚みがある、透けない生地がお薦めです。
 今回は秋冬向きに、オリジナルフレンチコーデュロイを使用してみました。
 パンツなどに合わせるチュニックとして作られる場合は薄手の生地でももちろんOKです。

接着芯
90cm以上の幅のものを約20cm









■ パターンを準備します

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パターンの選び方
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Aラインのワンピースは、バスト寸法を基準にサイズを選びます。
CHECK&STRIPE FLORAL の付録の実物大パターンの表紙にS・M・Lの参考スリーサイズと
作り方ページ(P.74)の出来上がり寸法の両方を見ながら、選んでくださいね。
(P.25のイメージ写真を見ていただけるとわかるように、比較的ゆったりとしたデザインのお洋服です。
似たような形のワンピースやチュニックでバストサイズを比較してみられるのもサイズ選びの参考になるかと思います。)
基本的なパターンの写し方については、topicsの「縫い始める前にしておきたい下準備について
のページで詳しくご紹介しています。









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写しとるパターン
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付属の実物大パターン/C面の 「21」 と数字の書いてあるパターン

* 前身頃
* 後ろ身頃
* 袖
* 前見返し衿
* 後ろ見返し   の計5枚

 パターンは、外側の線だけでなく、「前身頃・前見返し」などといった型紙の名称や、
 「サイズ」「地の目」などなど、すべての情報を写しとっておきましょう。



 前後の見返しは、「わ」を開いた形のパターンを作っておくと作業がスムーズです。















■ 地直しをしましょう


裁断の前に水通ししましょう。
地直しの仕方はtopicsの「縫い始める前にしておきたい下準備」 の 「綿麻素材の地直しの仕方」で詳しくご紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。











下の写真は2種類の生地をかけているわけではありません。実は同じ生地を上下さかさまにしてかけているのです。
コーデュロイは「毛並み」がある生地なので、生地のどちらを上にするかで色の見え方が違ってくるという特徴があります。




上から下に生地をなでおろしてみて、「ざらっ」と引っかかるような感触がある方向を
逆毛といい、つるしたときには色が濃く見えます。
逆に、引っかかりがなく「さらっ」となでおろせる方向がなで毛といい、色は薄く見えます。
お洋服などを仕立てるときには、逆毛で一方向(※)へ裁断するのが一般的です。

 一方向とは、パターンを置くときにパーツによって上下さかさまにせず、
 すべて上下を同じ方向にして裁断することを言います。


アイロンは「毛並み」をつぶしてしまわないように、裏からかけましょう。
強く圧力をかけてしまうと、表にひびいてしまうのでスチーム機能などを使って、
なるべく軽いタッチでアイロンをかけるのがポイントです。


お洗濯の時は強く脱水をかけてしまうとしわが残りやすいので、軽めに脱水をして整えてから干します。












■ パターンを配置しましょう
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置 き 方
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74ページの裁ち図を見ながらパターンを配置します。














■ 縫い代をつけましょう
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縫い代をつけます
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パターンが配置できたら、上図もしくは74ページの「裁ち図」を見ながら、寸法どおりにチャコで縫い代をつけます。

 裁断の仕方について詳しくはtopicsの 「裁断の仕方」 を参考にしてくださいね。









■ 裁断しましょう
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裁断のコツ
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パターンを配置し、縫い代線が引けたら裁断をします。

裁断中は、はさみを動かしやすいように生地の周りを移動しながら各パーツを裁っていきます。
パターンを配置した生地はなるべく動かさず、はさみの下の刃を机に滑らせるように添わせ、
生地がはさみで高く持ち上がらないようにするのがポイントです。
袖ぐりのカーブ部分は一度で裁断しにくければ少し大きめに荒裁ちをしてから裁断してみて下さいね。









■ 見返しに接着芯を貼りましょう

前後の見返しに接着芯を貼りましょう。
接着芯は写真のように、下の生地がうっすらと透けるぐらいの薄手のものでOKです。
身頃と同じ生地にしてもいいですし、内側のおしゃれとして別布で仕立ててもかわいいと思います。






 アイロン台の上に見返しを広げ、その上に接着芯を重ねてまち針で数か所、台に刺し止めて
 カットするとずれなくてGOOD!!












■ 印をつけましょう
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出来上がり線に印をつけましょう
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裁断ができたらチャコやチャコペーパーを使って出来上がり線の印をつけましょう。
前後身頃と前後見返しには、中心にそれぞれ小さく(約0.2センチぐらいの)切り込みを入れておきます。
袖山の中心も同じく小さな切り込みを入れておきましょう。縫い合わせのときに肩の縫い目と合わせます。










更にミシンで縫うときはステッチ定規やミシン台(下画像参照)についている定規を利用して縫いましょう。
最小限の印でも、縫い代の幅を一定にして縫うことができます。














■ 縫い代の始末をしましょう

前後身頃の脇、袖下の縫い代をロック(ジグザグ)ミシンでかがります。
















■身頃の肩と脇を縫いましょう

前後の身頃を中表に合わせ、肩と脇をミシンで縫います。
縫い終えたら縫い代を割ってアイロンで整えます。



















■見返しの肩を縫いましょう

前後の見返しを中表に合わせて、肩を縫いましょう。
続いて外周をロック(ジグザグ)ミシンでかがりましょう。














■身頃と見返しを縫い合わせましょう

身頃と見返しを中表に合わせて衿ぐりを縫います。
縫い終えたら表に返したときに衿ぐりがつれないよう、カーブのきつい部分には切り込みを入れます。













表に返して、アイロンを使って丁寧に整え、衿ぐりに2本ミシンでステッチをかけます。













続いて、着用したときに見返しが表に出てこないよう、肩の縫い代に縫いとめます。















■袖山をいせましょう

袖山の印から印までを、しつけ糸2本どりで細かく(縫い目は約0..2センチぐらい)ぐし縫いして袖山にいせを寄せます。
続いて袖口を出来上がりに折ってアイロンで押さえます。

 作り方をご紹介している本では、「工程4」で袖山をいせ込むという作業がありますが、
 実際にAラインワンピースの袖ぐりと袖山の寸法を測ってみると1〜2ミリほどの差しか
 ありません。よって、袖山をいせこむ作業は省略しても大丈夫だと思います。
















■袖を縫いましょう

左右の袖を中表にして袖下を縫います。












■身頃と袖を縫い合わせましょう

身頃と袖を中表に合わせて袖ぐりを縫います。
腕を大きく動かしたときに負荷がかかりやすい袖下から後ろ袖ぐりは、2度縫いをします。















袖山と袖ぐりを合わせたとき、袖の縫い代が余ってしまうことがよくあります。
これは、腕を大きく動かしたとき窮屈に感じないよう、袖に若干のゆとりが加わっているせいです。
多くのパターンの場合、袖ぐりよりも袖山寸法の方が若干長くなっていますので、袖ぐりの縫い代を
ぴったりと引っ張りながら合わせていくと袖山の方が数ミリから数センチ余ってしまうのが通常です。

作り方ページに「いせる」や「ギャザーを寄せる」を言った指示が特にないときには
下の写真のように袖山の縫い代を身頃の縫い代にかぶせるようにピン打ちをしてみて下さい。
まち針を打つ時は人差し指か中指の(指の)腹の丸みで重なった縫い代を
心もち山なりにしながらとめ、袖山のゆとりを分散して加えていきます。
(山なりにすることで、重なっている2枚の縫い代のうち、上側にある袖山の縫い代の方に微量のゆとりが入ります。
このゆとりが、出来上がったときに腕の運動を窮屈に感じさせないゆとりになるのです。)
袖ぐりは視線が行きやすい場所でもありますので、きれいに仕上げたいときには
しつけをしてから本縫い(ミシン縫い)にかかって下さいね。















■裾を縫いましょう

裾を出来上がりに折って、アイロンで整え、ミシンで縫います。


























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