■ 準備するもの

表布・・・コットンやリネンなどの中〜中厚手ぐらいの生地がお薦めです。
胸元にたくさんギャザーを寄せるデザインですので、バリバリっとした張りのある生地よりも
少し柔らかめの生地がいいと思います。






接着芯・・・薄〜極薄手のものを90センチ×90センチ

ボタン・・・直径1.8センチのものを4個

前ウエスト用ゴムテープ・・・1センチ幅のものを35センチ

胸ベルト用ゴムテープ・・・3センチ幅のものを30センチ









■ パターンを準備します

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パターンの選び方
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p.90、p.92ページに記載している出来上がり寸法を参考にパターンのサイズを選びましょう。
基本的なパターンの写し方については、topicsの「縫い始める前にしておきたい下準備について」の
ページで詳しくご紹介していますので参考になさって下さいね。




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写しとるパターン
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サイズが決まったらパターンを写します。

* 上前身頃
* 後ろパンツ
* 前パンツ
* 肩ひも
* 後ろあき見返し
* 胸ベルト
* 脇ひも(長方形の単純な形なので寸法を見て自分でパターンを引くか直裁ちでOK!)   の計7枚


 パンツのパターンは縫い代をつけたものを作りましょう。






 パターンは、外側の線だけでなく、「前パンツ・肩ひも・後ろあき見返し」といった型紙の名称や、
 「サイズ」「地の目」などすべての情報を写しとっておきましょう。












■ 地直しをしましょう

裁断の前に水通ししましょう。
地直しの仕方はtopicsの「縫い始める前にしておきたい下準備」 の 「綿麻素材の地直しの仕方」で
詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

また、今回レッスンで使用したフレンチコーデュロイのような毛並みのある生地は、毛をつぶしてしまわないよう
水通しをした後はネットなどに入れてできるだけ軽めに脱水をします。(約1分前後)
生地のゆがみを丁寧に整えながら干し、完全に乾いたら生地の裏側からアイロンをかけて整えます。
アイロンはスチームをたっぷりきかせて、生地に触れる程度の軽いタッチでかけるのがポイントです。
強く押し付けてしまうと、毛足がつぶれてしまいますので、気をつけて下さいね。















■ パターンを配置しましょう

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置 き 方
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まずは生地を縦に二つ折りにして、片側に「わ」を作ります。
生地がゆがまないように広いスペースをとって作業を行って下さい。



















コーデュロイは縦方向に毛羽のある織物です。
保温性に優れ、見た目も温かなので秋冬のお洋服に最適な生地です。
また生地のどちらを上にするかで色の見え方が違ってくるという特徴があるため、
裁断のときにちょっとした注意が必要です。




上から下に生地をなでおろしてみて、「ざらっ」と引っかかるような感触がある方向を逆毛といい、吊るしたときに
色が濃く見えます。逆に、引っかかりがなく「さらっ」となでおろせる方向がなで毛といい、色が薄く見えます。
お洋服などを仕立てるときには、逆毛で一方向(※)へ裁断するのが一般的です。

 一方向とは、パターンを置くときにパーツによって上下をバラバラにせず、
 すべて同じ方向にして裁断することを言います。












■ 縫い代をつけましょう
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縫い代をつけます
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パターンが配置できたら、上図もしくは90ページ・92ページの「裁ち図」を見ながら、指示どおりにチャコで縫い代をつけます。

 パンツの裾は縫い代をつけたパターン通りに正確に裁断します。

 裁断の仕方について詳しくはtopicsの 「裁断の仕方」 を参考にしてください。






■ 裁断しましょう
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裁断のコツ
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パターンを配置し、縫い代線が引けたら裁断をします。

裁断中は、はさみを動かしやすいように生地の周りを移動しながら各パーツを裁っていきます。
パターンを配置した生地はなるべく動かさず、はさみの下の刃を机に滑らせるように添わせ、
生地がはさみで高く持ち上がらないようにするのがポイントです。
前後パンツの股ぐり、股下のカーブ部分は一度で裁断しにくいので、
まずは少し大きめに荒裁ちをしてから、あらためて正確に裁断してみて下さいね。









■接着芯を貼りましょう

後ろあき見返し・肩ひも・胸ベルトに接着芯を貼ります。












■ 印つけについて

裁断ができたらチャコやチャコペーパーなどを使って印をつけます。
また各ノッチのある場所には、その部分の縫い代に小さく切り込みを(縫い代の端から約0.2センチぐらい)入れておきます。


 ボタン付け位置は後ろ身頃に印をつけます。少し面倒くさいけれど、切りじつけが最適です。




 ベルトの脇(ゴム止まり)と、ボタン付け位置にも切りじつけがお薦めです。


 肩ひもは左右・前後間違えにくいように、4枚すべて同じ場所に印をつけておくとGOOD!







必要な印を入れたら後はステッチ定規やミシン台(下画像参照)についている定規を利用して縫っていきましょう。
















■ 下準備をしましょう

上前身頃・後ろあき見返し・前後パンツの縫い代をロック(ジグザグ)ミシンでかがります。











後ろパンツの(途中からの)ロックミシンのかけ方と、カーブのきつい部分にロックミシンをかけるコツをご紹介します。
ポイントはたわみ。ロックミシンは急がずゆっくりゆっくりと進めます。


















■パンツの股ぐりを縫いましょう

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前パンツ
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2枚の前パンツを中表に合わせて、股ぐりをミシンで縫います。











股ぐりの縫い代は、ちょっぴりアイロンがかけにくい場所です。
アイロンのかけにくい場所にアイロンをするときは、アイロンを手に取る前にまずは手の指で
折りたい方向、開きたい方向へしっかりと癖をつける下準備をしてあげることがポイントです。
またかけたい場所によって、アイロンの先端、ヘリ、面全体を使い分けることで、余分なしわをぐっと減らすことができます。










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後ろパンツ
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続いて後ろパンツの股ぐりをミシンで縫い、図のように切り込みを入れます。


















■ 後ろパンツにあき見返しをつけましょう

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パンツとあき見返しを縫い合わせましょう
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後ろパンツのあきと、あき見返しを図のように中表に合わせ、ミシンで縫います。
縫い終えたら反対側のあき見返しも同様に縫って、表に返します。











後ろあき見返しは、印通り正確に縫わないと左右がぴったりきれいに重なり合いません。
特に、一番下の重なり部分は正確に縫いたい場所なので見返しとパンツをピンで正確にとめたら
あらためてチャコペンなどで出来上がり線をくっきり引き直してからミシンで縫いましょう。









またフレンチコーデュロイのような厚みのある生地を使用した場合は、写真のようにあき見返しの縫い代を
1枚だけ半分ぐらいの幅にカットすると厚みが軽減され、すっきりとした仕上がりになります。
更に角の部分は黄色で囲ったようにダイヤ型にカットしてから表に返します。
表に返す時には、ミシンで縫ったところを折ってアイロンでクセづけしておくと、無理なくきれいに
表に返すことができますが、角の部分が出にくいときは目打ちのような尖ったもので
やさしく少しずつ整えながら出してみて下さい。











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あき止まりを縫いましょう
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左右のあき見返しの後ろ中心線同士を正確に重ね合わせ、あき止まりを縫いましょう。




















■ 上前身頃と前パンツを縫い合わせましょう

上前身頃と前パンツを中表に合わせて、ウエスト部分をミシンで縫います。










縫い終えたらウエスト部分がごろつかないように、上前身頃の縫い代の幅を細くカットします。








続いて前パンツのウエストの縫い代の端を折って、アイロンで整えます。









裏向きにして(縫い代は折りたたんだ状態で上向きに倒す)前パンツの縫い代を上前身頃に縫い止め
ゴムを通します。


















■上前身頃にギャザー寄せの粗ミシンをかけましょう

上前身頃の上端の縫い代に粗い針目でギャザー寄せのミシンを2本かけます。
縫い始めと縫い終わりは、返し縫いをせず、後で引きやすいように少し長めに糸を残しておきます。














■脇ひもを作りましょう

生地を下図のように折りたたみ、脇ひもを2本作ります。



















■パンツの脇を縫いましょう

前後のパンツを中表に合わせ、ウエスト位置に脇ひもをはさんで、脇を縫います。

















■パンツの裾をあげましょう

まずはパンツの裾を三つ折りにしてミシンで縫います。
縫い終えたら、もう一度裾を折り返して、パンツの股下の縫い目と脇の縫い目に重ねるようにとめミシンをかけます。

















■肩ひもを作りましょう

左右の肩ひもを作ります。























■肩ひもと胸ベルトを縫い合わせましょう

まずは、胸ベルトの1枚に肩ひもをミシンで仮止めします。













つづいて、もう1枚の胸ベルトを中表になるように合わせ、ミシンで縫います。










表に返してアイロンで整え、片方の縫い代(着用したときに身体に触れる方)を出来上がりに折って
アイロンで押さえます。































■胸ベルトとパンツを縫い合わせましょう

胸ベルト(縫い代を折っていない方の縫い代)と身頃を中表に合わせ、ミシンで縫い合わせます。
脇のノッチとギャザー止まり、前中心をそれぞれ合わせて、始めにまち針で止めると全体の長さが合わせやすいです。













縫い終えたら縫い代を胸ベルトの中にしまいこみ、ミシンで下図のように表からステッチをかけます。
※本の作り方には、ゴムを入れながらステッチをかける方法をご紹介していますが、
初心者の方には少し難しいと思いますので、まずはゴムなしでかけられる部分に
きれいにステッチをかけてしまいましょう。








あけた部分にゴムを通して、両端を縫い止めます。
縫い終えたら、ゴムテープを伸ばしながら残りの部分をミシンで縫います。
(この時も丁寧にしつけをして、表からステッチをかけると大変きれいに仕上がります。)


















■ボタンホールを作り、ボタンをつけましょう

ボタンホールを作り、ボタンをつけたら完成です。













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