実物大パターンはとても便利ですが、必ずしも着る方の体系にぴったり合うものではありません。 「この部分がもう少しこうだったら・・・」と思われたときに、ちょっとした型紙の補正ができると 着やすく、すっきりとした形に仕立てることができます。ここでは基本的な型紙の補正の仕方をご紹介します。 NEW!! 【きついとき】 【ゆるい(開きすぎてる)とき】 【小さくしたいとき】 【広げたいとき】 以上、8/5(木)更新分でした。 具体的な例ををいくつかご紹介します。 【身頃の幅を広げるとき】 お洋服を着てみて、胸周りや背中の辺り(特に腕を大きく前へ伸ばしたときなど)が 少し窮屈なときは身頃の幅を増やして(広げて)みましょう。増やしたい寸法(長さ)の4分の1を 前身頃と後ろ身頃それぞれに配分して操作します。 【身頃の幅を縮めるとき】 お洋服を着てみて胴の部分にゆとりがありすぎるとき、お洋服が泳いでしまうようなときには 身頃の幅を狭めましょう。縮めたい寸法(長さ)の4分の1を前身頃と後ろ身頃それぞれに配分して操作します。 【身頃の丈を伸ばしたいとき】 身長が高くお洋服の丈が短くなってしまう方や、着丈をもう少し伸ばして腰周りをすっぽり隠したいなどの 希望があるときなど、着丈を伸ばすときの方法です。 脇下にバストラインを引き、バストラインからすそまでの2分の1のところでパターンを切り開きます。 【身頃の丈を縮めたいとき】 着丈を短く縮めたいときの方法です。 脇下にバストラインを引き、バストラインからすそまでの2分の1のところでパターンをたたみます。 【袖丈を変えたいとき】 お袖が長すぎたり短すぎたりするときの操作方法です。 袖山のノッチからまっすぐに線を延ばし、その線に垂直に交わるように脇下に線を引きます。 脇の線から袖口までの2分の1のところで長さを調節します。 では、ここからは作品の幅が広がるパターンの補正方法をひとつ、詳しく紹介してみます。 CHECK&STRIPE 布屋のてづくり案内に載っているラナンキュラスのブラウスと、 スモックワンピースの七分丈のお袖を、同じ本に載っている「木いちごのワンピース」の パターンを利用して、秋冬向きに長袖に作りかえてみましょう。 |
-------------------------- 必要なパターンを写しましょう -------------------------- CHECK&STRIPE 布屋のてづくり案内(P.11/P.76)の木いちごのワンピースの 実物大パターンからカフスと袖口あき見返しのパターンを写します。 ---------------- 袖丈を測りましょう ---------------- 実際に作られたブラウスを着用して、伸ばしたい長さを測ります。 あとでつけるカフスの幅分4.6センチは入れないでおいてくださいね。 ---------------------------- 袖中心線と袖幅線を引きましょう ---------------------------- ラナンキュラスのブラウスは、布の縦地を示す矢印の線を延長します。 スモックワンピースは袖中心のノッチからまっすぐ袖中心線を延ばします。 次に、袖中心線と直角に交わるように袖幅線を引きます。 前後の脇で数ミリのずれがありますが気になさらなくても大丈夫です。 ------------------ 袖口線を引きましょう ------------------ 袖口線を長袖丈の位置に引きなおします。 スモックワンピースの袖は、袖口が若干カーブしていますので注意してくださいね。 ------------------ 袖下線を引きましょう ------------------ ラナンキュラスのブラウスは、袖口線がほぼまっすぐのため、 袖中心線のあたりで約0.5cm袖口線がふくらむように曲線に引き直します。 ------------------- スリットを入れましょう ------------------- 図のようにスリットの線を入れましょう。 ※S・Lサイズの方は脇からスリットまでの長さが若干違います。実物大パターンを参考に長さを測って作成してください。 袖の仕立て方はCHECK&STRIPE 布屋のてづくり案内の木いちごのワンピースの 作り方ページ(P.76)を参考にしてくださいね。 |
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