■ パターンを準備します
----------------
パターンの選び方
----------------
付属の実物大パターンの中から、お子さまのサイズにあったパターンを選びます。
通常、子どものパターンは身長を基準にして選びます。
CHECK&STRIPE STANDARD の作り方ページは、各サイズのヌード寸法が記されています。
ヌード寸法とは、採寸された身体そのもののサイズです。




---------------
写しとるパターン
---------------
使用するパターンは付属の「C 子供 実物大パターン」です。
28と数字の打ってあるパターン
* 前身頃
* 後ろ身頃
* 前見返し
* 後ろ見返し
* 衿
* 袖
* 前パンツ
* 後ろパンツ
の計8枚を写しとります。

※パターンは、外側の線だけでなく、「前身頃・袖・前パンツ」などといった型紙の名称や、
「ボタンの付け位置」「サイズ」「中心線・わ」「ノッチ」「地の目」などなど、すべてを写しとるのが基本です。













■ 生地を準備します

---------------
おすすめの生地
---------------
本でご紹介しているフランネル(ネル)という生地は、生地の表面を起毛させた
軽くてとっても柔らかな暖かい生地で、秋冬物のブラウスやパジャマなどにお薦めです。
素材は肌に優しく吸水性のあるコットンなどがいいでしょう。




------------------
生地の地直しをします
------------------
裁断の前に地直しをしておきましょう。
※地直しの仕方・・・topics/地直しの仕方 の「綿麻素材の地直しの仕方」を参考にしてみてくださいね。





■ 付属品を準備します

---------
付 属 品
---------
ボタン・・・直径1.5cm×4個
ゴムテープ・・・0.8cm幅を適宜
縫い針
まち針
ミシン糸
しつけ糸
接着芯












■ パターンを配置しましょう
---------
置 き 方
---------
生地を裁つ前に、本の作り方92ページの「裁ち図」を見ながら、パターンをすべて配置してみましょう。
生地は平らで広めのスペースを確保できるテーブルの上などに広げます。
110センチ幅の生地の場合は、耳と耳をきちんと合わせ生地をちょうど半分に折りたたみます。
「わ」になっている部分がねじれたりしていないか確認をして、大きい型紙から置いていくのが基本です。




-------------------------
パターンのまっすぐな置き方
------------------------‐
丁寧に地直しをして生地のゆがみを正しても、パターンをまっすぐに配置しなければ
出来上がったお洋服はやっぱりどこかゆがんしまいます。
パターンに印されている縦地の目線や中心線を利用してパターンをまっすぐに配置しましょう。






上物の身頃は前・後身頃の中心線と布端とが平行になるように、
お袖は袖山(の中心)線と布端が平行になるように
パンツはパンツの中心線と布端が平行になるようにパターンを配置します。
定規などで、布端からの長さを測りながら丁寧に配置してみて下さいね。
うまく配置ができたらまち針でパターンを布にとめていきます。
※詳しくは・・・topics/裁断の仕方 を参考にしてくださいね。







■ 縫い代をつけましょう
----------------
縫い代をつけます
----------------

作り方74ページの「裁ち図」を見ながら、寸法どおりに縫い代の線をチャコで引いていきます。
※ほつれやすい生地や自信のない方は、0.5センチほど縫い代を多めにとってもいいと思います。




■ 裁断しましょう
---------‐
裁断のコツ
----------
パターンを配置し、ピンで生地に固定したら裁断をします。
(パターンの後身頃にある「中心わ」と示されている ― ― ― 破線の部分が、
布の「わ」の部分に合っているか、再確認をして下さいね。)
はさみが動かしやすいように、生地の周りを移動しながら各パーツを裁っていきます。
パターンを配置した生地はなるべく動かさず、、はさみの下の刃を机に滑らせるように添わせ、
生地がはさみで高く持ち上がらないように注意します。
カーブがきついところや、切りにくい部分は、少し大きめに荒裁ちをしてから裁断してもいいでしょう。




■ 印をつけましょう
--------------
縫い線の印つけ
--------------
裁断ができたら、印つけをしていきます。
ミシンをかけるとき実際に縫う線を、各パーツの生地の裏面にチャコなどを使ってつけていきましょう。
印つけにはいくつかの方法がありますが、代表的なものを3つご紹介いたします。

チャコで直接描いた印




両面チャコペーパーを使ってつけた印




切り躾でつけた印










-------------
ノッチの印つけ
-------------
次にノッチに切り込みを入れていきます。
裁ちばさみで印どおりに端から約0.3cmぐらいの長さを切ります。








■ 芯地(接着芯)を貼りましょう

--------------------
芯地(接着芯)って・・・?
--------------------
芯地(接着芯)はお洋服を作るときに欠かせない副資材のひとつです。
薄手の生地の片面(裏)に熱で溶ける「のり」が添付してあり
アイロンの熱でその「のり」を溶かして生地に貼り付け使用するのが一般的です。




-----------------------------
芯地を張る部分ってどんなところ?
-----------------------------
(お洋服を)着用していて、負担がかかりやすい部分の生地を補強したり、
美しいシルエットを保ちたい部分などに貼り付けます。
よく使用する箇所として、シャツ・ブラウスでは衿や前立て、袖口布、
スカートやパンツではウエストベルトやファスナーで開け閉めする部分、
コートなどでは身頃全体に貼ったりすることもあります。




-------------
接着芯の種類
-------------
芯地(接着芯)は薄いものから厚いもの、やわらかく仕上がるものから硬く仕上がるものなどなど、
その種類は作るものや使用した生地、目的に合わせて多種多様なものがお店に並んでいます。
今回柔らかで肌触りのいいフランネルのパジャマを作るときに使用する芯地は
生地と同様ソフトで柔らかく馴染みのいいものがお薦めです。
今回は手がうっすら透けるくらいの芯地(接着芯)を使用しました。



初めて接着芯を購入される方は、もしからしたらお店に並んでいる多種多様の接着芯を前に
「いったいどれを買ったらいいのかしら??」と悩んでしまわれることがあるかもしれません。
そういったときには、ちょっぴり勇気を出して、お店の方にご相談されるのがいいかと思います。
買いにいかれるときは使用する生地の切れ端を持って行ってみてくださいね。


















■ 衿を縫いましょう(本縫い)

衿を中表に図のようにたたみ、ミシンで縫い、表に返します。








■ 身頃を縫いましょう(本縫い)

--------------------
身頃の肩を縫いましょう
--------------------
まず、前身頃と後ろ身頃を中表にし、肩の部分を合わせてまち針でとめミシンで縫います。







----------------‐
端の始末をしましょう
----------------‐
お洋服は縫い代を切りっぱなしのままにして仕立ててしまうと、お洗濯を繰り返すうちに布端がどんどんほつれてきて
着にくくなってしまうほか、不意に力がかかったときに破けてしまったりすることもあります。
しっかりと縫い代の始末をしましょう。
今回はロックミシンで端の始末をしました。

ロックミシンという端かがり専用のミシンを使って処理した縫い方です。
2枚一緒にかがります。






※ジグザクミシン処理
家庭用ミシンにも付いている、ジグザグ機能を使っても手軽に縫い代を処理することができます。
ミシンの縫い線よりも0.3〜0.5センチくらい外側をジグザグ縫いしてから
縫い目の約0.1〜0.2cmぐらい外側で余分な縫い代をカットします。









-------------------
アイロンをかけましょう
-------------------
端の始末をしたら、身頃の縫い代を後身頃側へ倒し、アイロンを使って縫い目を整えます。
アイロンは尖っている先の部分を中心に使いながら、滑らさず押さえるようにかけていきます。


お洋服を作るとき、ミシンをかけるのと同じくらい大切な作業のひとつにアイロンの作業があります。
ミシンのすぐ隣に並べて置いておくと、こまめに作業するのが面倒でなくなります。
縫う前にくせ付けをしたり、ミシン縫いをするごとに縫い目を整えたり、縫い代を割ったり。
手間を惜しまずアイロンの作業を入れることで、仕上がりも格段に違ってきます。






■ 見返しを縫いましょう(本縫い)

---------------------
見返しの肩を縫いましょう
---------------------

前後の見返しの肩の部分を縫いましょう。
身頃と同じく、前後の見返しを中表に合わせてまち針でとめ、ミシンで縫います。
縫い代は広げて(割って)アイロンで押さえましょう。


-------------------------
見返しの端の処理をしましょう
-------------------------

ロックミシンで見返しの端をかがります。







■ 身頃、衿、見返しを合わせて縫いましょう(本縫い)

---------------------‐
身頃に衿を合わせましょう
---------------------‐

身頃を図のように広げ、衿を重ねます。
まず左右の「衿つけ止まり」のノッチに衿端のノッチを合わせてまち針でとめます。
次に衿の中心と身頃の中心を合わせてまち針でとめます。
とめたまち針の間にも数本まち針を追加して衿と身頃をしっかりと合わせ、しつけをかけます。
しつけができたら、まち針は抜いておきます。






------------------
見返しを重ねましょう
------------------

先ほど、しつけで衿をつけた身頃に図のように見返しを重ねます。
(身頃と見返しはそれぞれ中表の状態になっています)

後ろ見返しの中心と後ろ身頃の中心
身頃の肩部分の縫い目と見返し肩部分の縫い目を合わせて、はじめにまち針でとめます。
次に身頃と見返しの角々をまち針でとめ、さらのその間を縫いやすい間隔でとめていきます。
しっかりと固定できたら身頃と見返しを合わせて縫いましょう。







--------------------------
見返しにステッチをかけましょう
--------------------------

身頃と見返しを外表に返してアイロンで整えます。
見返しをまち針で身頃にとめて、図のようにミシンでステッチをかけます。







■ 袖をつけましょう(本縫い)

-------------------‐
身頃に袖をつけましょう
-------------------‐
前袖は前身頃、後ろ袖は後ろ身頃に合わせて、まず脇下をまち針でとめます。
次に袖山の袖中心と身頃の肩の縫い目を合わせてまち針を、
続いて前後の袖山のノッチを身頃のノッチと合わせてまち針でとめ、
間間(あいだあいだ)をまち針でとめていきます。
※カーブがきついため袖山あたりの縫い代が若干余るような感じになりますが、
細かくまち針を打って余り分(ゆとり)を分散させて下さい。
この分散させたゆとりが袖山をふっくらと立体的にしてくれます。
(分散させた袖山のゆとりのことを洋裁用語で「いせ」と言います。)
しつけをかけてから縫うときれいに縫うことができます。
(※ 本の作り方では、ページを少し移動して89ページをご覧になってくださいね)



-------------------‐
縫い代を処理しましょう
-------------------‐
ロックミシンやミシンのジグザク機能で縫い代をかがります。
身頃側の縫い代と、袖側の縫い代、2枚一緒にかがりましょう。
カーブがきついところは、針の下りる部分がなるべくまっすぐになるように
左手で生地を寄せながらゆっくりとミシンをかけます。







次に、かがった縫い代を身頃側へ倒し、図のように身頃の表からステッチをかけて縫い代を押さえます。








--------------‐
脇を縫いましょう
--------------‐
袖下と身頃の脇を続けて縫いましょう。
続けて縫い代を始末し、後ろ身頃側に倒します。





-------------‐--
袖口を縫いましょう
-------------‐--
袖口を図のように三つ折にして、ミシンで縫います。





--------------‐
裾を縫いましょう
--------------‐
身頃のすそを図のように三つ折にして、ミシンで縫います。







-----------------
ボタンをつけましょう
-----------------
パターンの印の位置に、下の図を参考にしてボタンホールをあけましょう。
(※下の図のようにボタンホールを空けると、ボタンをはめたときに左右の身頃の前中心線がぴったりと重なります。)
ボタンホールの大きさは使用するボタンの直径+ボタンの厚みです。
ここでは直径1.8cm、厚みが0.2cmのボタンを使用しますので、ボタンホールの大きさは2cmとなります。
使用するボタンの大きさはお好みでかまいませんが、お子さまが寝返りを打ったり、うつ伏せになったりしても
痛くないよう、あまり立体的でなく、手に馴染みやすい大きさのものがいいと思います。









続いてボタンを付けましょう。








■ パンツを作りましょう(本縫い)

-------------------‐
股下と脇を縫いましょう
-------------------‐
(基本的に)パンツはまず前後のパンツを片足分ずつ筒状に縫い合わせ、
出来上がった両足分の筒を股上の部分で縫い合わせて形にします。

まずは前パンツと後ろパンツを片足分ずつ中表にあわせて股下と脇を縫い、ロックミシンでかがります。
(※ 本の作り方では、ページを少し移動して91ページをご覧になってくださいね)







----------------
股上を縫いましょう
----------------
左のパンツを中表に、右のパンツを外表にします。
左パンツの中に右のパンツを入れて、股上を縫います。
股の部分は力のかかる場所ですので、図のようにミシンを2度かけます。
図ではわかりやすいように、縫い目を少しずらしていますが、一度目のミシンの縫い目に重ねて縫います。
あとでゴムを通す「★ ゴム通し口」は図のようにあけておいて下さいね。








---------------------
ゴム通し口を作りましょう
---------------------









--------------------------
股上の縫い代をかがりましょう
--------------------------
股上の縫い代を2枚一緒にかがります。
カーブのきついところは、針の下りる部分がなるべくまっすぐになるように
左手で生地を寄せながらゆっくりとミシンをかけます。
ゴム通し口の部分は、すぐ上の図を参考にしてくださいね。








-----------------------
ウエストと裾を縫いましょう
-----------------------
ウエスト部分の縫い代をかがります。
ロックミシンを使用する際は、あまり縫い代を裁ちすぎないように気をつけてくださいね。
布端の毛羽立っている繊維だけを切り落とすような感じでかがれると◎ベストです!

ウエストを図のように折り線で折ってミシンで縫います。

パンツの裾を三つ折にして、図のように縫います。







------------------------‐
ウエストにゴムを通しましょう
-------------------‐-----
ゴム通し口から1本ずつゴムを通します。
ゴムの長さはお子さまのウエスト寸法より3〜4センチ短いぐらいがちょうどいいと思います。
(※締め付けられるのが苦手なお子さんもいらっしゃるので、お母さまが程よい具合に調節してあげてくださいね)

ゴム通しには専用の便利なお道具が手芸屋さんなどで販売されていますが、
どこのお家にもある、「あるもの」でもゴム通しに負けず劣らずスムーズにゴム通しができます。
それは、安全ピンです。お家に「ゴム通し」がない方は写真のようにゴムをセットして、
ぜひ一度使ってみて下さいね。





安全ピンは同じ大きさのものよりも大きさの違うものを2つお裁縫箱に入れておくと便利です。
ゴム(ひも)通しの穴の大きさによって、ゴム(ひも)を通していく用と、(穴に)入り込み防止用とを
それぞれ交換しながら使いわけてみてください。



上に戻る

トップページへ戻る
© CHECK&STRIPE All rights reserved.