■ パターンを準備します

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パターンの選び方
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付属の実物大パターンの中から、自分のサイズにあったパターンを選びます。
通常、上半身は「バストの寸法」を、下半身は「ヒップの寸法」を基準にして選びますが、
CHECK&STRIPE 布屋のてづくり案内 の作り方ページは、各サイズの出来上がり寸法が記されています。
出来上がり寸法は、実際に縫いあがったお洋服そのものの寸法ですので、サイズを選ばれるときは
お手持ちのお洋服(ブラウスならばブラウス、パンツならパンツ、コートならコートと似たような形のもの)
の寸法を実際に計って、その寸法を参考にサイズを選ばれるのがいいと思います。




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パターンを写す紙の種類
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実物大パターンを写すのには、洋裁用のハトロン紙という紙がお薦めです。
薄手なのでトレーシングペーパーのように実物大パターンの上に重ねてパターンを写すことができ、
丈夫で破れにくい優れた紙です。



※CHECK&STRIPE でもハトロン紙に似たパターン紙を、取り扱っています。
ざらざらしている面を表にして使用します。これらの紙が手に入らない場合は、
文具屋さんなどでも取り扱いのあるクラフト紙や模造紙などで代用してみて下さい。




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実物大パターンの写し方
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パターンは、外側の線だけでなく、「前身頃・袖・袖口布」などといった型紙の名称や、
「サイズ」「中心線・わ」「ノッチ」「地の目」などなど、すべてを写しとるのが基本です。



【 薄手の透ける紙を使用した場合の写し方 】
実物大パターンの上にパターン紙(またはハトロン紙)を重ねて、鉛筆でなぞりながらパターンを写します。



【 透けない紙を使用した場合の写し方 】
模造紙やクラフト紙のように透けない紙の場合は、 写したい紙の上に実物大パターンをのせ、
ルレットで線をなぞって小さな穴をあけ、型紙を写します。(※机にルレットの傷がついてしまうので
型紙を写すときは必ず紙の下に板など硬いものを敷いてから作業をして下さいね。)








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型紙の線の意味
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型紙の線は専門用語で製図記号と言われ、その種類によって、ひとつひとつ意味があります。
CHECK&STRIPE 布屋のてづくり案内 と CHECK&STRIPE STANDARD に付属している
実物大型紙に表示されている線は、洋裁製図共通の製図記号を使用しています。
この先、さまざまな種類の型紙を手にするたびに登場する記号なので、
下に記したよく使われる記号を、ちょこっと頭の片隅に残しておいてみて下さいね。










■ 生地を準備します

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おすすめの生地
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布は素材や織り方によって、いろいろな種類に分けられます。
ブラウスなどを作るとき、初心者の方にお薦めなのは、綿(コットンともいいます)や麻(リネン・ラミーなどともいいます。
加工の方法によって、肌に当たるとざらざら、ちくちく感じるものもありますので、仕立てる前に実際にお肌に当てて
チェックしてみると安心です)などがあげられます。織り目の粗いざっくりとした生地よりも、織り目の細かい生地の方が
縫い代がほつれにくく扱いが楽です。ラナンキュラスのブラウスは首周りにギャザーを寄せるデザインですので、
張りのあるしっかり目の生地よりも、やわらかな少し薄手の生地の方がやさしい印象に仕上がると思います。






■ 生地の地直しをします
さまざまな工程を経て作られていく生地は、わたし達の手元に渡ってくるころにはどうしても多少の「ゆがみ」が生じてしまいます。
さらに綿や麻などのように「収縮しやすい」という特性を持った繊維もあります。
「地直し」とはそういった布の「収縮」や「ゆがみ」を整える作業のことです。

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ちょっと大切な 「地直し」 の作業
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「このお洋服、作ってみたい!」と思い立って、やる気がいっぱいにみなぎっているときに、
布をお水に浸して、乾かして・・・などと、一呼吸入れなくてはならない地直しの作業をするのは
なかなか勇気の要ることです。

「このやる気と、地直しの作業をしている時間をいったどう使ったらいいの・・・!」なんて
ため息がもれてしまわれる方もいらっしゃるかもしれません。
ところが地直しの作業を省いてしまったばかりに、出来上がったものを着たり使ったりしてお洗濯をしたら、
形がゆがんでしまった・・・縮んでしまった・・・なんてことが起きてしまうことが少なくありません。

さらにソーイングの技術が上達し、より完成度の高いものを作りたいという気持ちが芽生え始めてくると
地の目(布の織り目)を読む力がついてきて、作っている最中から小さな「ゆがみ」も少しずつ気になり始めます。

織り目の粗い生地、ニットのように編まれた素材、表裏で違う生地を使用するもの、
接着芯を使用するもの、身返しをつけるものなどは、特に十分な水通しの作業が必要になります。




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綿と麻の地直しの仕方
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1. 横糸に添って布端を切りそろえます。
(横糸を1〜2本引き抜いてみて下さい。抜けた部分が薄っすら線になりますので、
その線上を丁寧にまっすぐカットしていきます。)





2. 広げたハトロン紙や(テーブルの角やアイロン台の角でもOK!です)に布を重ね合わせてみます。
角が直角に合わずにゆがんでいる場合は、手で少しずつ引っ張ってゆがみを直していきます。





2. 生地を適当な大きさに(できればじゃばら状に・・)たたんで、たっぷりのお水に約1時間ぐらい浸します。


3. お洗濯用のネットなどに入れ、洗濯機でほんの少し脱水します。


4. 半乾きになるくらいまで陰干しをします。






5・アイロンをかける。
再び四隅が直角になるように整えながら、押さえるようにアイロンをかけます。






■ 付属品を準備します

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付 属 品
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縫い針
ミシン糸
しつけ糸
接着芯














■ パターンを配置してみましょう
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置 き 方
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生地を裁つ前に、本の作り方74ページの「裁ち合わせ図」を見ながら、パターンをすべて配置してみましょう。
生地は平らで広めのスペースを確保できるテーブルの上などに広げます。
110センチ幅の生地の場合は、耳と耳をきちんと合わせ生地をちょうど半分に折りたたみます。
「わ」になっている部分がねじれたりしていないか確認をして、大きい型紙から置いていくのが基本です。
うまく配置ができたらまち針でパターンを布にとめていきます。

※生地の幅は、約90センチ、110センチ、140センチの3つに大きく分けられ、(もちろん用途によってイレギュラーなものもあります)
ブラウスなどを仕立てる綿や麻の生地は110センチ幅、秋冬物のウールなどは140センチ幅のものが多く出回っています。
作るものや生地幅によって、裁断のときの生地のたたみ方や、型紙の配置は異なります。








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「わ」はどこに合わせるの?
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型紙の前後身頃にある「中心わ」と示されている ― ― ― 破線の部分は
特に間違いのないように、布の「わ」の部分に合わせられているか確認をします。

※一般的に 「中心わ」 と表示がある型紙は、前後の身頃だけでなく、
衿やヨーク、見返しなどにも表示されていることも多くあります。
型紙を作るときに1度チェックしてみてくださいね。






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衿ぐり布のパターンの作り方
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「裁ち合わせ図」の前後衿ぐり布は、あらかじめ「中心わ」を開いたかたちのパターンに引きなおされて配置されています。
このようにすると衿ぐり布の表裏が一度に裁て、作業の手間が省けます。写しとったパターンを元に、新たに写しなおしても
いいですし、紙をつぎ足して作り直してもOKです。








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まっすぐな袖の置き方 と まち針のとめ方
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袖山やそで下部分は曲線の場合が多いので、布目に対して袖をまっすぐに配置するには
袖山(の中心)線と布端が平行になるようにパターンを配置します。
袖山線に布目をまっすぐ通せると、仕上がりもとても美しくなりますので、
できるだけ手間を惜しまず定規で長さを測りながら配置してみて下さいね。



まち針はまず角々をポイントに押さえ、その間にだいたい均等にとめていきます。
まち針はすくう生地の量を少なめにすると、生地と型紙がぐっとずれにくくなりますのでぜひ一度試してみて下さいね。
まち針を打つ方向ですが、ブラウスを仕立てるくらいの厚みの生地であれば図のような方向でいいと思います。
縫い代に近い部分は針先が外側を向いていると、作業中、手に刺さってしまうことが多いと思うので、
針先はなるべく内側へ向くように刺してみて下さい。
厚手の生地を使用する場合など、パターンに垂直になるようにまち針を打つ方法もあります。






■ 縫い代をつけてみましょう
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縫い代をつけます
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作り方74ページの「裁ち合わせ図」を見ながら、寸法どおりに縫い代の線をチャコで引いていきます。
※ほつれやすい生地や自信のない方は、0.5センチほど縫い代を多めにとってもいいと思います。








前後身頃のすそ部分や袖の腕周りの部分は、あとで三つ折にしてミシンで縫う箇所です。
ラナンキュラスのブラウスのように脇線がバストからすそに向かって広がったシルエットの場合、
脇線をそのまま延長して伸ばし、裁断をしてしまうと、すそ上げをしたときに脇の部分の縫い代が余って
もたもたしてしまいます。裁断をするときはあらかじめ部分的に荒裁ちをしてから、出来上がりに生地を折り、
あらためて縫い代を裁つ方法が簡単でお薦めです。下の図を参考にしてみて下さいね。







■ 裁断してみましょう
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裁断のコツ
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パターンを配置し、ピンで生地に固定したら裁断をします。
はさみが動かしやすいように、生地の周りを移動しながら各パーツを裁っていきます。
パターンを配置した生地はなるべく動かさず、、はさみの下の刃を机に滑らせるように添わせ、
生地がはさみで高く持ち上がらないように注意します。
カーブがきついところや、切りにくい部分は、少し大きめに荒裁ちをしてから裁断してもいいでしょう。





















■ 芯地(接着芯)を貼りましょう

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芯地(接着芯)って・・・?
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芯地(接着芯)はお洋服を作るときに欠かせない副資材のひとつです。
薄手の生地の片面(裏)に熱で溶ける「のり」が添付してあり
アイロンの熱でその「のり」を溶かして生地に貼り付け、使用するのが一般的です。



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芯地を貼る部分ってどんなところ?
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(お洋服を)着用していて、負担がかかりやすい部分の生地を補強したり、
美しいシルエットを保ちたい部分などに貼り付けます。
よく使用する箇所として、シャツ・ブラウスでは衿や前立て、袖口布、
スカートやパンツではウエストベルトやファスナーで開け閉めする部分、
コートなどでは身頃全体に貼ったりすることもあります。



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接着芯の種類
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芯地(接着芯)は薄いものから厚いもの、やわらかく仕上がるものから硬く仕上がるものなどなど、
その種類は作るものや使用する生地、目的に合わせて多種多様なものがお店に並んでいます。
ふんわりとやさしい雰囲気のラナンキュラスのブラウスを作るときに使用する芯地は
ソフトで柔らかく生地に馴染みのいいものがお薦めです。
今回は手がうっすら透けるくらいの柔らかな芯地(接着芯)を使用しました。



初めて接着芯を購入される方は、もしからしたらお店に並んでいる多種多様の接着芯を前に
「いったいどれを買ったらいいのかしら??」と悩んでしまわれることがあるかもしれません。
そういったときには、ちょっぴり勇気を出して、お店の方にご相談されるのがいいかと思います。
買いにいかれるときは使用する生地の切れ端を持って行ってみてくださいね。



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接着芯の貼り方
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接着芯は手で触ってみると、片面だけざらざらしています。
このざらざらはアイロンの熱で溶ける「のり」です。
「のり」の付いている面を生地の「裏」と合わせて裁断し、アイロンで接着します。









■ 印をつけましょう
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縫い線の印つけ
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裁断ができたら、印つけをしていきます。
まずはミシンをかけるとき実際に縫う線を、各パーツの裏面にチャコなどを使ってつけていきましょう。
印つけにはいくつかの方法がありますが、代表的なものを3つご紹介いたします。

チャコで直接描いた印




両面チャコペーパーを使ってつけた印




切り躾でつけた印






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ノッチの印つけ
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次にノッチに切り込みを入れていきます。
裁ちばさみで印どおりに端から0.3センチぐらいの長さの切り込みを入れます。











■ 身頃を縫いましょう(本縫い)
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身頃を縫いましょう
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まず、前身頃と後ろ身頃を中表にし、脇を合わせてまち針でとめていきます。
端と端をきちんと合わせて、図のようにまち針をとめていきます。





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端の始末をしましょう
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お洋服は縫い代を切りっぱなしのまま仕立ててしまうと、洗濯を繰り返すうちに布端がどんどんほつれてきて
着にくくなってしまうほか、不意に力がかかったときに破けてしまったりすることもあります。
縫い代はしっかり始末しておきましょう。
代表的な縫い代の端の始末を3つご紹介いたします。



ロックミシンで処理
既製服を裏返してその縫い代をあらためて見てみるとこんな風に縫ってあると思います。
これはロックミシンという端かがり専用のミシンを使って処理した縫い方です。



ジグザクミシンで処理
家庭用ミシンにも付いている、ジグザグ機能を使って縫い代を処理します。
縫い目の約0.1〜0.2cmぐらい外側で余分な縫い代をカットします。



端ミシンで処理
縫い代に厚みがでてしまいますので、縫い代は広げて1枚ずつ縫います。
まず、片方の縫い代の端を0.2〜0.3センチぐらい(裏側へ)折ります。
折った部分の端から約0.1センチぐらいのところをミシンで縫います。





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アイロンをかけましょう
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端の始末をしたら、身頃の縫い代を前身頃側へ倒し、アイロンを使って縫い目を整えます。
アイロンは尖っている先の部分を中心に使いながら、滑らさず押さえるようにかけていきます。

続いて身頃の裾(すそ)を出来上がりに折り、アイロンでしっかりと押さえます。



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身頃の裾(すそ)を縫いましょう
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裾の縫い代をまち針でとめ、ミシンで縫います。
身頃の脇(脇の縫い代)のあたりから縫い始めると、縫い始め・縫い終わりが目立ちません。









■ 袖を縫いましょう(本縫い)
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袖を縫いましょう
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左右の袖を縫いましょう。
アイロンで縫い代を割り(広げ)ます。縫い代は前袖側に倒します。




※ 同じ形に裁断した布が2枚ある袖は、縫っている間に表裏を取り違えてしまって、
同じ腕の袖が2枚できてしまった・・・なんてアクシデントが時々起こってしまいます。
裏表がはっきりとわかる印つけの段階で、各お袖の縫い代部分(裏面)に小さな目印などをつけておくといいでしょう。

さらにお袖は方の中心線を境に前側を「前袖」、後ろ側を「後袖」といい、
それぞれ袖ぐりの大きさなど少し形が違います。
印をつけるときにはご自分で「前袖の裏側に☆印」などといったルールを決めて、
いつも同じ位置に印をつけると作業中に混乱せず、お袖つけがとてもスムーズにできます。



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縫い代を始末し、袖口を縫いましょう
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お手持ちのミシンを使用して、袖の縫い代をかがりましょう。
かがり終えたら縫い代を前袖側へ倒して、アイロンで押さえ縫い目を整えます。
続いて、袖口を三つ折にして出来上がりに折り、アイロンでしっかりと押さえてまち針でとめ、ミシンで縫います。











■ 身頃と袖を縫い合わせましょう(本縫い)

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身頃と袖の合わせ方と縫い方
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図のように、身頃と袖を合わせて袖ぐりを縫います。
身頃の脇の縫い目と袖下の縫い目もずれないようにしっかりと合わせて下さいね。
カーブしているので、ゆっくりとミシンを進めます。



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袖の縫い代を始末しましょう
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袖の縫い代をかがります。カーブしているので、ゆっくりと縫い進めます。
縫い代を袖側へ倒し、アイロンで押さえます。





■ 衿ぐり布を縫いましょう(本縫い)
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肩部分を縫いましょう
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ラナンキュラスのブラウスの衿ぐり部分は、表(着用したときに表から見える衿)と
裏(着用したときに肌に当たる部分)の間に身頃の布をはさんだ二重に仕立てになっています。

まずはじめに、前衿ぐり布と後衿ぐり布を一枚ずつ合わせて表と裏の衿ぐり布を作ります。
※接着芯が付いているほうは付いているもの同士、ついていないものは付いていないもの同士を合わせます。

肩の部分をきちんと合わせ、まち針でとめたらミシンで縫い合わせます。
このとき図のように首側の縫い目を布端まで縫ってしまわず、印つけで引いた縫い線よりもひと針だけ先まで縫って止めます。
返し縫も忘れないで下さいね。縫い終わったら縫い代を割って(広げて)アイロンで押さえます。






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表と裏の衿を縫い合わせましょう
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まず、まるい輪になった表と裏の衿ぐり布をそれぞれ中表に合わせて首(内)側の輪をミシンで縫います。
縫った部分の縫い代に、図のように切込みを入れます。
こうすると表に返したとき縫い代が切り込みのところで適度に広がりきれいに収まります。

切込みを入れたら表に返し、裏衿ぐり布の縫い代を図のように折ってアイロンで押さえます。
※図のように裏衿ぐり布の縫い代だけを印つけの線よりも0.2cm外側に折って縫い代を伸ばして(長くして)おく
1番最後の工程である「身頃と衿ぐり布を合わせて、表衿ぐり布の端から0.1cmにステッチをかける」作業がしやすく、
裏衿ぐり布からステッチの縫い目が落ちてしまうことがありません。






CHECK&STRIPE 布屋のてづくり案内の作り方ページは、表衿ぐり布を基準に考え、
裏衿ぐり布は表衿ぐり布の布端より0.8センチ控えて縫い代を内側へ折るという表現をしています。






■ 身頃の衿ぐりにギャザーを寄せましょう
出来上がり線をはさんで粗い目のミシンを2本、衿ぐりにかけます。
ミシンの上糸の糸調子ダイヤルを緩めてかける方法が、手軽でお薦めです。
ミシンがかかったら、糸の端を少しずつ引いて襟元にギャザーを寄せていきます。






■ 衿ぐり布を身頃と合わせましょう(本縫い)

ギャザーを寄せた衿部分と衿ぐり布を図のように中表に合わてピンでとめ、ミシンで縫います。
(糸を引いたり緩めたりしながらきながらノッチ(合印)同士をしっかりと合わせましょう。)






表衿が身頃と合わさったら、軽くアイロンを当てて縫い代を衿ぐり側に倒します。
倒した縫い代にかぶせるように裏衿をたたみます。
合わせたところをピンでとめ、しつけをかけてからミシンで縫います。
ちょっぴり手間がかかるようですが、こうするとミシン目も落ちずとてもきれいに仕上がります。






衿ぐりのつけ方に関しては大変多くのご質問をいただきました。
Q&Aコーナーに、詳しくまとめましたので、よかったら参考にしてみてくださいね。










NEW!
Q.袖ぐり部分だけがちょっぴり窮屈です。サイズを変えずに袖ぐりにもう少しゆとりを加えたいのですが・・・。


A.ちょっぴり窮屈な場合は、下図のようにパターンを補正してみてくださいね。
前と後ろ身頃合わせて、約2センチ袖ぐりが大きくなります。













Q.衿ぐり布がうまくつけられません。ミシン目を落とさずに縫うコツはありますか?

A.身頃へ縫いつける前に、裏衿ぐり布の縫い代を印つけのときにチャコでつけた縫い線よりも0.2cm外側で折り、
しっかりとアイロンでくせ付けをしておくことが第1のポイントです。
この作業で表衿ぐり布よりも裏衿ぐり布の縫い代の方が0.2cm長くなります。




衿はお顔周りの目立つ部分でもありますし、手間を惜しまずにしつけをかけてからミシン縫いすることをお薦めいたします。
ラナンキュラスのブラウスはミシンの作業に難しいところがあまりないので、
この衿ぐり部分以外は、しつけをかけなくてもまち針で十分に対応できると思います。
寄せたギャザーの厚みもあり、カーブしていてちょっぴり縫いにくいココだけは・・!と、
こだわって一度丁寧にしつけ縫いをしてみて下さい。きっと見違えるほどに美しい仕上がりになると思います!




表衿ぐり布と身頃が縫い合わさったら、下の写真のようにしつけをかけます。



表衿ぐり布と身頃の縫い目の境界線よりも、裏衿ぐり布の長さは0.2cmだけ長くなっているはずです。



表側から、ミシンをかけると下のような仕上がりになります。
この方法ですと、落としミシンをする場合でも裏側のミシンの縫い目が布から落ちません。









Q.ロータリーカッターを使って裁断をしたいのですがなかなか上手に切ることができません。
使い方のコツを教えてください。


A. ロータリーカッターのグリップ(持ち手)部分が約45度になるような感じで布地に刃を当て、ゆっくりと力を入れて裁断していきます。
刃がぶれやすいので手先だけでなく、体重を乗せるようにして(慣れるまではとにかくゆっくりと)刃を動かしていくこと、
カッターの持っていないほうの手でしっかりと布地を押さえて生地が動かないようにしていおくことがポイントです。
角の部分やカーブのきついところなどははさみと併用して使われると失敗がありません。






Q.袖を長袖にしてカフスもつけたいのですが、どのようにしたらいいでしょうか?

A.CHECK&STRIPE 布屋のてづくり案内11ページでご紹介している「木いちごのワンピース」に
長袖のお袖の作り方が紹介されています。袖口の作り方の部分を少し参考にして以下の回答を見てみて下さいね。

まずは、袖丈を伸ばしたバージョンの袖パターンを作りましょう。
ラナンキュラスのブラウスの場合は、脇下の線をそのまま、ご自分にちょうどいい長袖丈まで伸ばしてください。
長袖にするとMサイズで袖口の幅が約30cmになると思いますが、後ろ袖側の袖下線から
6.5cm袖中心へ向かったところに5.5cmスリットの線を引いてください。






次に「木いちごのワンピース」のパターンから袖口布のパターンと袖口あき見返しのパターンを写しとります。

縫い方は、本の作り方ページ(77ページ)を参考にしてみて下さい。
※「木いちごのブラウス」袖口寸法と「ラナンキュラスのブラウス長袖バージョン」の袖口寸法は長さが違います。
「ラナンキュラスのブラウス長袖バージョン」の場合、Mサイズでは袖口寸法−袖口布の幅=約9cm分をギャザーで縮めます。




Q.地直しで生地の横糸を1本引き抜くときに、途中で切れてしまいます。よい方法を教えてください。

A. 切れてしまった横糸を織り目から探し出し、目打ちなどで引き出してもう一度糸を引いていきます。
(糸が切れてしまったところまで横糸が抜けてうっすら線が付いる場合は、とりあえず線の見えるところまで生地をカットしてみると
切れてしまった横糸が見つけやすくなると思います。)





Q.生地を「わ」にして型紙を置き裁断をするとき、生地は2枚1度に切ってしまってよいのでしょうか?

A. 裁断の作業を簡素化するために「わ裁ち」(=わに裁つこと)が考えられました。ぜひぜひ2枚1度に切ってください。








Q.ウールなどの生地は、どのように地直ししたらいいのでしょうか?

A. ドライクリーニングを必要とするようなウールや化繊の一部は、まず霧吹きで生地全体に霧を吹いてよく湿らせます。
水分が蒸発してしまわないように、大き目のポリ袋などに生地を入れ、そのまま一時間ぐらい置いてから
水分がなくなるまでアイロンをかけながら布目を整えます。
※毛足のあるものや、こて光り(アイロンの熱によって生地の表面が光ってしまうこと)ができてしまうような生地は
あて布をしたり、アイロンを浮かし気味にかけたり、風合いを損ねてしまわないよう、様子を見ながら作業を行ってください。




Q.地直しはお洋服を作るときだけでいいのでしょうか?

A.お洗濯をしないようなバッグや雑貨小物などを作られる場合には地直しの作業を省かれても大丈夫だと思います。




Q.地直ししていた生地、完全に乾いてしまってからアイロンではダメでしょうか?
それから、半乾きの状態ってどれくらいでしょうか?

A.綿や麻の生地が地直し中に完全に乾いてしまっても、もう一度水に通さなくても大丈夫です。
霧吹きでたっぷりと水分を含ませてからアイロンをしてみて下さい。
これは、綿や麻の繊維は水分を含むと扱いやすくなり、ゆがみやしわなどがとれ易くなるためです。
したがって、半乾きの状態とは、霧吹きでたっぷりと水分を与えた程度の湿り具合と考えていただいて大丈夫だと思います。




Q.チェックの柄あわせに何かコツはありますか?

A.ブロックチェックやブラックウォッチなどの大きなチェック柄は、型紙を配置する前の生地を広げて折りたたむ際に
約20〜30センチ間隔に柄をあわせながら生地全体にピンを打っていきます。
(このときシルクピンという細くて頭の小さなピンを使われると、パターンを配置する作業に影響がありません。
ピンですくう布の量は少なめに・・約0.3〜0.5センチぐらいが、よりずれにくくするポイントです)
少し手間がかかりますが、こうするとぴたっとチェックの柄を合わせられると思いますので一度試してみてくださいね。。





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